Journey World

留学を通じて世界を変える

独自の文化を持ったメキシコ(番外編)

前章で述べたメキシコでの体験について綴りたいと思います。

メキシコは自分の世界観を大きく変えた国の1つです。

 

後にこのメキシコでの体験は自分の大学の専攻を左右する大きな出来事になりました!

 

当時自分の親友はメキシコ人のJuan君という奴でした。彼とは今でもよく連絡を取り合ってる仲です。

 

彼の地元であるメキシコ・ケレタロに行った時のことでした。

 

ケレタロ(Querétaro)は、メキシコケレタロの都市であり、基礎自治体である。その中心地であるサンティアーゴ・デ・ケレタロ(Santiago de Querétaro)は、ケレタロ州の州都であり、同州最大の都市である。ケレタロ基礎自治体の人口は734,139人(2005年)、面積759.9平方キロメートル。

町は1531年に建設された。17世紀から18世紀には町が発展し、美しい街並みとなった。その当時の歴史の残る地域が、世界遺産として登録されている。「ケレタロ歴史的建造物地区」(1996年、文化遺産)

 

 (Wkipediaから抜粋)

 

ケレタロはメキシコシティから少し離れた田舎にあり、1500年代からある美しい街並みは文化遺産に登録されているということでとても美しい街並みではありました。

 

しかしその反面リアルに広がっている世界は凄まじいものだったのです。

 

街中を走り回るストリートチルドレンの数

明らかに闇社会で生きている目をした人々

正義である警察の裏の顔

欲に忠実な国民達

 

そこで見た世界は当時の自分には衝撃的な光景ばかりでした。

街中を走り回るストリートチルドレン

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昼夜問わず、街の繁華街では俗に言うストリートチルドレンが大勢いたのです。

その姿はかなり自分の心を揺さぶりました。

 

裸足で整備されていない道の上を走り回り、ゴミを漁って食べ物を探す子供の姿や信号待ちの車の運転席をノックして手作りのものや摘んできた花を売ろうとする子供。。。なんとも言えない光景でした。

 

街ではそもそも観光客(アジア人は特に)は珍しく、お金を持っていると思われるので大勢のストリートチルドレンが自分の後ろにピッタリと張り付いて物乞いをしてくるのです。

自分はその状況に驚き、情けが先行してお金を渡そうとポケットに手を入れた時、友達のJuan君が絶対にあげるな。と。

一度あげるとキリがなく、大変なことになると。

 

Juanにその子達の話を聞くと、多くの子供は親が居ない貧困層の家に生まれ学校に行くお金もなく、日々の生活費を稼ぎに出ている子供とのことでした。

 

明らかに闇社会で生きている目をした人々

 

 メキシコはそもそも治安のいい国ではないと聞いていましたが、想像を超えていました。特に夜の時間帯。

夜になり、Juanと本場のタコスを食べに繁華街に繰り出した時、チラッと裏路地を見た先ではゴロツキのような格好をした集団がハッパを吸っていたり、様々なものを売買しているのであろう光景が広がっているのです。

日本ではまずそのような光景は表舞台で簡単に見えるものではありません。

しかしその反面、大通りや街中にはライフル銃を持った警察官が一定間隔(100mおきくらい)にゴロゴロと立っていました。これだけ警察がいるのにそのすぐ目と鼻の先では黙認されている犯罪者達。こんな光景は日本では普通に経験できるものではありませんよね。日本がどれほど治安の良い国なのかを思い知りました。

 

正義である警察の裏の顔

警察は正義の元動いているという当たり前のような固定概念。果たしてそうなのだろうか?

メキシコではそんな常識は存在しません。ある日中の時間帯にJuanと一緒に車でショッピングモールに出かけた際、前の車がバックで駐車場に車を停めようとしていた時のことでした。

ドカン!

隣に停めていた車にぶつかってしまったのです。

するとすぐに警察が駆けつけてきました。どうなるのだろう?結構ガッツリぶつけてましたからね。

すると驚愕なことが起きたのです。

ドライバーがいくらかのお金を警察に手渡しをしてその車は走り去っていったのです。。

 

え?

 

警察がワイロを貰い黙認した??

Juan曰くこの出来事は当たり前のように起きているとのこと。

そんな警察がいて良いのか?

それでも成り立っているのがこのメキシコという国だったのです。

 

欲に忠実な国民達

この国では本当に色々な人が存在します。もちろん真面目な人や真っ当な人だって沢山います。

しかし裏側には(表立って見えてしまっているが)日本の常識では収まらない人達。

 

しかし自分の目にはそんな国がとても人間らしく見えていたのです。

みんなそれぞれ欲を剥き出しにして生きている。

より豊かに生きようと出来ることをしている。その中には犯罪まがいなことをしている人も大勢いるのは事実です。しかしそれも人間の真の姿のようにも思えるのです。

そんな経験をしてからか、日本に身を置き過ごしていると時々怖くなります。

 

日本人は確かに秩序を守りテロなども少なく安全な国である。

 

しかしその反面、自分には

  • 日本人が何を考えているのか?
  • なぜ自分の意見を言わないのか?
  • 本当は何を思っているのか?

各々が社会の歯車から飛び出さないように仮面を着けているように見えます。

 

の力より集団の力に重きを置いて平等性を求める国。それが日本なのかなと思うようになりました。

 

それではいつか日本は衰退の一途を辿り、破綻しかけている日本の政治と共倒れするのが末路な気がしています。

 

もっと多くの人に海外経験を積んで価値観が少しでも変わればと自分は願っています。

 

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